さ わやか法話3 ”春の 陽ざしのように” |
お彼岸にはご一家が揃って、小さなお子さ
んまでも線香や花を手にしてお墓 参りをする 心相和した尊い姿だと、輝いて見えます。
『回向』という言葉があります。仏壇に、神社仏閣に手をあわせることも回向です。
この回向とは「めぐらしむける」ということ。他に対して自分のありったけの力を振り向ける、善根功徳をめぐらしむけると
いうことです。 もう少しその深い意味あいを学んでみますと回向には種をまく、そして生まれでた芽を
成長させてやるという意味があります。
つまり、四十九日年忌といった法事をつとめますが、亡き人に自分の追善のまことを回向したら、
そこから自分はどんなことを受け止め、成長させてやらねばならないか、そこまで自分に問い掛けることが大切なのです。 |