さわやか法話37  こどもの日に思うこと

 「公明正大な中で育った子は正義感を持ちます。 思いやりの中で育った子は信頼をもちます。・・・・」子供を持つ親たちの心得を歌った、こんな簡潔な詩が、今ひそかに評判を呼んでいると言います。あるラジオの放送で、『アメリカインディアンの古い教え』として紹介されるや「全文を教えて」、「学校で是非使いたい」と問い合わせが殺到、大反響を呼んだのだそうです。ごく当たり前のような教えですがこの殺伐とした世の中で、ストレートに呼びかけて来る教えが胸を打つようです。では、私も全文を読んでみますから、一つ一つかみしめてみて下さい。
          ーインディアンの教えー
 批判ばかり受けて育った子は、非難ばかりします
 敵意に満ちた中で育った子は、誰とでも戦います
 ひやかしを受けて育った子は、はにかみやになります
 ねたみを受けて育った子は、いつも悪いことをしているような気を持ちます
 心が寛大な人の中で育った子は、がまん強くなります
 励ましを受けて育った子は、自身を持ちます
 ほめられる中で育った子は、いつも感謝することを知ります
 公明正大な中で育った子は、正義感を持ちます
 思いやりのある中で育った子は、信頼を持ちます
 人にほめられる中で育った子は、自分を大事にします
 仲間の愛の中で育った子は、世界の愛をみつけます
 
いかがですか。〜の中で育った子は・・・・と味わってみますと、親として私はどんな中で子育てをしてしまったのか、強く反省の思いにしめつけられます。私の嫌な面を見て育った子は・・・・・・・。そこで私は付け加えさせて頂きます。
 仏さまを拝んで育った子は、仏さまのような慈悲深い人間になります。
もうすぐこどもの日がやって来ます。戯れる親子の姿をテレビに見ながら、つぶやいたことでした。                                 
              栄雄 (平成2年5月 碩水寺テレホン法話より)