さわやか法話48  『修證義』を学ぼう その2

 修證義の内容
  第1章  総序(そうじょう)
 序文であって、生とは何か、死とは何か、生死を明らかにすることが仏教の眼目であると説く。尊い人身を無常の風にまかせるようなことなく、最善を尽くさねばならない。因果の道理をよくわきまえること。
  第2章  懺悔滅罪(さんげめつざい)
 無知のため犯した多くの悪事を悔い改める。それは浄らかな信心を芽生えさせ、仏様にかなうまことの道に生きる根源となる。
  第3章  受戒入位(じゅかいにゅうい)
 懺悔によって身も心も清浄となり、仏戒を受けることができる。まず、仏法僧の三宝に帰依する。ついで、三つの浄戒によって誓いの心を起こし、そして日常の生活規範としての十重禁戒を受ける。人々は仏の戒を受けてはじめて、仏の世間に住し、仏のみ子であるという確信ができる。
  第4章  発願利生(ほつがんりしょう)
 仏の弟子として生きる者は、自分のことはさておいて、他のために尽くそう(利他行)という誓いに生きなければならない。利他行には、布施、愛語、利行、同事の四つの徳目がある。
  第5章  行持報恩(ぎょうじほうおん)
 私ども今日があり、こうして生きていけるのは、身をもって導いてくれた仏さまや現実には先祖のおかげであるから、その恩に報いなければいけない。そのご恩報謝のあり方は、日々の生命を無駄にしないような最善をつくしたはげみの生き方である。そんな仏さまからみて良しと言われるような生き方ができた時、真に安心立命した平和な日おくりができる。