トピックス 62 平成29年度お花まつり

 4月8日は、お釈迦さまのお誕生をお祝いする「花まつり」の日です。信州はなかなか春にならず、花の咲くのが遅いのでいつもこの時期に開催します。
 お釈迦さまは、今からおよそ2500年前、現在のインド国境に近いネパールの地、ルンビニーの花園でお生まれになりました。お釈迦さまの誕生日のお祝いを「花まつり」というのはこのためです。シャカ族の王子としてお生まれになったお釈迦さまは、「ゴータマ・シッダールタ」と名づけられました。一般的に「お釈迦さま」や「釈尊」と呼ばれますが、これは「シャカ族の尊い方」というす尊称です。伝説では、お生まれになってすぐに七歩進み、右手で天を、左手で地を指差し「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)」と宣言されたといわれています。
 この言葉は「人は誰もが、かけがえのない命を生きている」という、仏教のもつ人間尊重の精神を端的にあらわしています。またこの時に、お釈迦さまの誕生を祝った竜王が甘露の雨を降らせたとも伝えられています。その言われからお釈迦様に甘茶をそそぐのです。

5月7日、連休の最後の日曜日、恒例のお花まつりを開催致しました。
 今年は早くに花々が咲いてこの日に花があるか心配していましたが何とかいろいろの花が集まり、その花びらで花御堂を作ります。

まず新聞紙を濡らして御堂の屋根を覆います。
これは終わった後新聞が乾いて外しやすくなる為です。

糊をつけながら花びらで飾っていきます。
卍の模様を真ん中にスミレで形を作ります。

見事にきれいな花御堂ができました。

そして、本堂に飾られて、甘茶の入った桶に誕生仏のお釈迦様が入ります。
婦人会の皆さんがお参りをして小さな柄杓で釈迦仏に甘茶をかけます。

法要の後、余興として筑北村の有志のみなさん、四阿屋こだま太鼓の面々による演奏がありました。子供さん達も大勢来てくれました。

太鼓の響きが本堂に鳴り響き、子供の元気な掛け声も勇ましく見ている私達も一緒に手拍子をしたり、やっしょまかしょと掛け声をかけて元気をもらいました。

南京玉すだれをご夫婦の息の合った妙技を楽しく、そして それそれと掛け声を掛けながらの楽しい時間でした。